謎解きミステリ
古畑任三郎ファイナル第1夜「今、蘇る死」 1月3日21時半、フジテレビ。 事件が起きた東京の外れにある村の名前が鬼切村。 そして石坂浩二。 わらべ歌・鎧・その他諸々と横溝映画パロディのような始まり方をしたので、「こういった趣向は『トリック』の…
『相棒』第4シーズン第11話「汚れある悪戯」を見た。 1月1日夜9時テレビ朝日、2時間半の新春スペシャル。 葉月里緒奈がゲスト。 謎解きものとしてはいまひとつだがクライムノベルとしておもしろい話だった。 葉月里緒奈は演技派だとは思わないのだが…
アガサ・クリスティ『象は忘れない』(Agatha Christie 『Elephants can Remember』 1972年作品)(中村能三訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 1979年1月31日発行) 年代順でいうとクリスティが書いた最後のポアロもの。 (『カーテン』は若いときに書いた…
アガサ・クリスティ『ねずみとり』(The Mousetrap、1947年作品)はクリスティの他の戯曲に比べて謎解きミステリ度はどうなんだろう。 というのは後半のトロッター刑事のミス・ケースウェルへの尋問シーンに違和感を覚えるのだ。 今まで『そして誰もいなくな…
三百人劇場で公演している大和田伸也演出の『マウストラップ』を見てきた。 アガサ・クリスティが書いた戯曲、1952年作品。 (わざわざ英語読みにせず『ねずみとり』のままでいいんじゃないかとは思うのだが) 2年前の公演より楽しめた。 モリー・ロールス…
有栖川有栖『モロッコ水晶の謎』(講談社 講談社ノベルス 2005年3月5日発行 定価¥860+税) 中篇3つに掌編1つ。 せっかく昨年の『スイス時計の謎』と『虹果て村の秘密』でデビュー当時のロジック・ミステリが戻ってきたと思っていたら本作品でいつもの火…
森谷明子『れんげ野原のまんなかで』(東京創元社 ミステリ・フロンティア 2005年2月28日発行 定価¥1,500+税) 市の外れにある利用者の少ない図書館(館長と職員3名プラスアルバイト数名)を舞台にした日常ミステリ。 全5話からなる連作短篇集。 加納朋…
青い鳥文庫版のアガサ・クリスティはどれも読みやすい。 ミステリ・マガジンの元編集長で評論家・翻訳家の各務三郎が『はじめて話すけど』(フリースタイル 2002年7月発行)の中で、大人向けミステリを子供向け本で完訳するのは大人向け本の完訳より技術がい…
今月は『三幕の悲劇』(Three Act Tragedy、1935年作品) 講談社青い鳥文庫版『三幕の悲劇』(花上かつみ訳 2004年8月15日発行 定価¥760)で読んだ。 毎度同じく今回も話の内容をすっかり忘れていたので楽しめた。 クリスティには殺人の動機がミスディレク…
本日の読了本は、今邑彩『そして誰もいなくなる』(中央公論社 C★NOVELS 1993年8月25日発行 1993年当時定価¥780) クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りミステリ。 『マリオネットの罠』の頃の赤川次郎作品のような感じがするお話だ。 『そして…
西澤保彦『生贄を抱く夜』(講談社 講談社ノベルス 2004.12.5発行 定価¥840) 神麻嗣子のチョーモンインシリーズ第7弾。 短篇集。 短篇集『念力密室!』の後半あたりから、番外の長篇『夢幻巡礼』になるともうそうなっていて、西澤保彦の小説はこの頃はほ…
久しぶりに古本を数冊買った。 1冊はこの本。 カーター・ディクスン『ユダの窓』(Carter Dicson 「The Judas Window」1938年作品、砧一郎訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫1978.3.31発行 1978年当時定価¥440 古書値¥400) 持っていなかった依光隆カバ…
本日の再読本はクリスチアナ・ブランド『暗闇の薔薇』(Christianna Brand「The Rose in Darkness」1979年作品、東京創元社 創元推理文庫、高田恵子訳 1994.7.22発行) ブランド最後の長篇なので他の作品と比べると若干劣り、そのせいだろうかあまり良い評判…
大山誠一郎「アルファベット・パズラーズ」 東京創元社 2004.10.19発行 定価¥1,500 期待の新人・大山誠一郎の初単行本。 期待を裏切らず切れ味鋭いロジック・ミステリを楽しめるのだが三つ目の話については保留つき。 初めは翻訳者として名前を知った大山誠…
飛鳥部勝則『レオナルドの沈黙』(東京創元社 2004.8.30発行 定価¥1,600+税)読書中。 降霊会シーンから始まりテレパシーによる遠隔殺人と飛鳥部版『読者よ欺かるるなかれ』か、といった展開をする物語。 いつもの飛鳥部作品と違いとても読みやすい。 いつ…