2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

レイモンド・スマリヤン「天才スマリヤンのパラドックス人生」

レイモンド・スマリヤン「天才スマリヤンのパラドックス人生」 (Raymond Smullyan 「Some Interesting Memories : A Paradoxical Life」2002年作品) 講談社 高橋昌一郎訳 2004.11.15発行 定価¥1,800+税 論理学者、数学者、音楽家、大学教授、クロース・…

飛鳥部勝則『レオナルドの沈黙』

飛鳥部勝則『レオナルドの沈黙』(東京創元社 2004.8.30発行 定価¥1,600+税)読書中。 降霊会シーンから始まりテレパシーによる遠隔殺人と飛鳥部版『読者よ欺かるるなかれ』か、といった展開をする物語。 いつもの飛鳥部作品と違いとても読みやすい。 いつ…

「THE PINOCHLE TRICK」

日本映画専門チャンネル今月のスペシャル番組の一つが「24時間まるごと“元祖名探偵・明智小五郎”」 その中の『黒蜥蜴』を見た。 監督が井上梅次、明智小五郎に大木実、緑川夫人(つまり黒蜥蜴)に京マチ子。 1963年の作品だ。 江戸川乱歩の原作に沿っ…

「マジック『首のない女』」

クレイトン・ロースンの『首のない女』(「The Headless Lady」1940年作品、上野景福訳 東京創元社 世界推理小説全集68 1958.9.30発行)は絶版であり古書高価本なので読んだ人はたぶん少ない。 ではミステリ好きは読んでおいたほうがよい本かと言えばそう…

松本清張『時間の習俗』

松本清張『時間の習俗』(「旅」1961.5〜1962.11連載)を再読中。 第二次大戦後の日本で推理小説ブームを巻き起こした『点と線』のコンビが活躍するアリバイ破りものの佳作である。 謎解きミステリ・ファンから目の敵にされている松本清張だが(そんな気がす…

ノーマン・ギルブレス・レクチャー(2004.10.30)その1

マジックランド(東京・茅場町)で行われたノーマン・ギルブレスNorman Gilbreathのレクチャー(18時半開始で2時間ほどのレクチャー)記録その1。 日本に来たのは観光が主目的(奥様ご同伴)なのだが、せっかくだからとマックス・メイビンMax Mavin(ま…

恩田陸「Q&A」

恩田陸「Q&A」 幻冬舎 2004.6.10発行 定価¥1,700+税 全編会話体の物語。 こちら側から始まり、最初の一つ二つはこちら側で進むのだがだんだんとあちら側にずれていく。 そのずらしかたが絶妙でなんとも怖い。 そこから、あちら側とこちら側の間を揺れな…