古畑任三郎ファイナル第1夜


 古畑任三郎ファイナル第1夜「今、蘇る死」
 1月3日21時半、フジテレビ。


 事件が起きた東京の外れにある村の名前が鬼切村。
 そして石坂浩二。
 わらべ歌・鎧・その他諸々と横溝映画パロディのような始まり方をしたので、「こういった趣向は『トリック』のほうに任せておけばいいのに、今回もあまり期待してはいけないかぁ...」と見始めたのだがその懸念は裏切られおもしろく見終えることが出来た。


 謎解きミステリを読みなれている人には割りと分かりやすい伏線が張られていたので(いや、読みなれていなくても気づくかな?)ラストがどのような形になるのかある程度の予想がつきその予想どおりの結末が待っていたわけなのだがこのシリーズの特徴をうまく使った趣向を加えたところがよかった。


 多少ご都合主義のところもあるのだが細かいところまでよく練られていたプロットでもあったし。
 今回のを見ると前回昨年の正月スペシャルの出来は一体何だったのだろうと思ってしまう。


 ただ、おもしろい趣向だったのだがこの趣向は第1夜ではなく第3夜に持ってきたほうがよかったのではなかろうかという疑問はある。
 第2夜、第3夜の放映が終わったところでこの疑問は解決しているか?


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 鬼切村のわらべ歌を歌いに現われたおばあちゃんの役を○○○○○が演じていたのが笑った。
 この配役は『トリック』では出来ないだろうな。