『ねずみとり』は謎解きミステリ劇としてはどうなんだろう
アガサ・クリスティ『ねずみとり』(The Mousetrap、1947年作品)はクリスティの他の戯曲に比べて謎解きミステリ度はどうなんだろう。
というのは後半のトロッター刑事のミス・ケースウェルへの尋問シーンに違和感を覚えるのだ。
今まで『そして誰もいなくなった』『蜘蛛の巣』『検察側の証人』と見てきたがこういった違和感はなかった。
トロッター刑事の尋問を受けてミス・ケースウェルが突然しどろもどろになるのだがそのシーンが浮いているというか唐突というかクリスティらしくないというかミスディレクションが利いていないというか。
うーん、これ以上書くとネタバレになる。
演技者に起因しているのか?
演出のせいか?
本国イギリスではどう演じられているのだろう?
クリスティ研究者にはどう写っているのか?
いつかネタバレトークを誰かとしてみたい。
- 作者: アガサ・クリスティー,鳴海四郎
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2004/03/16
- メディア: 文庫
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