2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

職人作家の作品を読書中

何の本を読もうか、迷ったときは職人作家の本。 というわけでエド・マクベイン『歌姫』(Ed Mcbain『The Fruimious Bandersnatch』、2004年作品)(早川書房 山本博訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ 2004.12.31発行)読書中。 海外だとローレンス・ブロック…

マジシャンは何を見せるのか

海外の月刊マジック専門雑誌『MAGIC』の2005年1月号に興味深い文章が載っていたのでご紹介。 マジックの本・DVD・トリック商品を毎月レビューしているクロース・アップ・マジシャンであるマイケル・クローズMichael Closeが、マジック・レクチ…

ヒッチコック『三十九夜』

本日のNHK−BS2衛星映画劇場『三十九夜』(The 39 Steps、1935年イギリス作品)を見た。 アルフレッド・ヒッチコックAlfred Hitchcockのイギリス時代の作品である。 初見だ。 ヒッチコック映画の原点と聞いてはいたのだが、ほんと、そのとおりだ。 * * …

ヒッチコック『三十九夜』続き

淀川長治か植草甚一のどちらだったか忘れたがヒッチコック『三十九夜』のことを語るとき必ず話すシーンがある。 それは、「周期的に繰り返される音が(それが何の音であるかは忘れた)だんだんと汽車のガタンゴトンと繰り返す音に変わっていく」シーン。 今…

有川浩『塩の街』

有川浩『塩の街』(メディアワークス 電撃文庫 2004.2.25発行 定価¥550)は第10回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作。 第2作『空の中』の評判がいいのでまずは処女作からと読んでみた。 <セカイ系>に分類されそうなストーリーは好きではないのだがそれ…

2004年に亡くなった海外マジシャン

海外の月刊マジック専門雑誌『MAGIC』の最新号(2005年1月号)に昨年2004年に物故したマジシャンの名前が載っていた。 その中からクロース・アップ・マジックのマジシャンの名前を挙げると、 ジャック・エイビスJack Avis、1月8日、80歳 デリッ…

シャーロット・マクラウドのことを少し

シャーロット・マクラウドCharlotte MacLeodが亡くなった。 アリサ・クレイグの別名義を持つカナダ生まれのアメリカ在住作家でありコージー派ミステリ作家の代名詞であった作家である。 彼女の作風はシャンディ教授シリーズに代表されるイギリスの雰囲気漂う…

少年マジシャンを主人公にした海外ドラマ

海外の月刊マジック専門雑誌『MAGIC』の最新号(2005年1月号)に、Disney Channelが少年マジシャンを主人公にしたオリジナルドラマ『Now You See It』を、1月14日にアメリカで放映した、との記事が載っていた。 単発ものなのかシリーズものなのかよ…

クリスチアナ・ブランド『暗闇の薔薇』

本日の再読本はクリスチアナ・ブランド『暗闇の薔薇』(Christianna Brand「The Rose in Darkness」1979年作品、東京創元社 創元推理文庫、高田恵子訳 1994.7.22発行) ブランド最後の長篇なので他の作品と比べると若干劣り、そのせいだろうかあまり良い評判…