それでもスプーンは曲がる

ニセ科学好きの今日の読了本はこれ。 超能力番組を10倍楽しむ本作者: 山本弘出版社/メーカー: 楽工社発売日: 2007/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 56回この商品を含むブログ (45件) を見る おとうさんが子供たちに、スキがいっぱいツッコミどころ…

ポップアートの第一人者

しかけ絵本の第一人者の作品展示会だけあってパンフレットもポップアート。 『不思議な国のアリス』からの1ページを抜き出し、それがパンフレットになっていた。 * * * 西武池袋本店イルムス館2階の西武ギャラリーで行われている『ロバート・サブダ しかけ…

本日のマジック雑感

本日、ニンテンドーDSの「マジック大全」発売。 マジック用具メーカーのテンヨーが全面協力。 サイトを見ると以前テンヨーから販売されたWindows98のソフト「サイバーマジシャン/デジタル・イリュージョン編」と「サイバーマジシャン電脳手品師「デジタル…

ある翻訳家の死

本日発売のミステリマガジン最新号(2006年11月号)で翻訳家・菊池光が今年6月に亡くなったことを知る。 菊池光は器用な翻訳家では無かったが、肉体を痛めつける話の訳では冴えに冴えていた。 ディック・フランシス、ロバート・B・パーカー、ギャビ…

いちごを金に

フジTV19時からの『マジック革命!セロ!』を見た。 この形のマジック番組ではセロの番組が頭一つも二つも抜けている。 テレビ東京時代のネタをそのまま使っているものもあったのだがさらに一ひねりしていてあいかわらずおもしろい。 マニアから見ると、…

50年後は2009年

レイモンド・チャンドラーRaymond Chandlerが亡くなったのは1959年の3月26日。 著作権の保護期間は、作者の没後50年。 2009年になると、『おそらく各社がどっと新訳を出すだろうと言われている』と読んだのは吉野仁のサイトで。 誰が訳すだろう…

もう一度ミスディレクション談義

本日の日本テレビ『世界一受けたい授業』の1番めの講義は立教大学文学部心理学科教授の芳賀繁、「人はなぜミスを犯すのか?ヒューマンエラーの謎」。 テストとして見せられたのがアメリカの認知心理学者の権威ナイサー博士が作ったビデオ。 ああ、これは先…

ミスディレクション理論を説明することは・・

4月8日、9日に箱根で行われたクロース・アップ・マジック・コンベンションのゲスト、ジーン・松浦氏はスライディーニの研究家だ。 トニー・スライディーニTony Slydini (1901-1991) はダイ・ヴァーノンDai Vernon (1894-1992)(プロフェッサー)と並ぶ現…

奇術作家の新刊

本屋に寄った。 泡坂妻夫さんの新刊『春のとなり』(南雲堂 2006年4月発行)を見かけた。 ここ最近雑誌「ミステリーズ」に載った犯人当て懸賞ミステリ以外ミステリを書いていない泡坂さんの新刊はもちろんミステリでは無い。 『このミステリーがすごい!(2…

マジェイア

ポール・ギャリコ『ほんものの魔法使』(Paul Gallico 「The Man who was Magic」、1966年作品)(矢川澄子訳 ちくま書房 ちくま文庫 2006年2月10日発行 定価¥780)を購入。 世界中の奇術師が集う町マジェイア。 ある日現れた旅人が数々の不思議を見せる。 …

カーは・・・

トリノ・オリンピックの聖火台についた火は聖火ランナーが持ってきた火じゃなくて花火の火じゃないんかい、と誰かつっこまないかな? * * * * 『SFが読みたい! 2006年度版』(早川書房 2006年2月15日発行 定価¥700+税)の池上永一インタビュウに『…

うちわ

二川滋夫さんの本『基礎からはじめるコインマジック』(東京堂出版 2006年1月30日発行 定価¥1,800+税)の出版記念パーティに行って来た。 場所は新横浜の新横浜国際ホテル。 おみやげはサイン入りの本とうちわ。 パーティの名が『出版記念うちわの会』とい…

True Magic Vol.2

アルド・コロンビーニAldo Colombiniの新しいDVD、香港に招かれて撮った「True Magic Volume2」(http://www3.magictone.com/draft/template/aldo_promote.htm)を見ているところ。 カード・マジックが主。 コロンビーニのカード・マジックはマニアには物足…

お一人でご覧になる方はご遠慮下さい

『心臓の弱い方、お一人でご覧になる方は、この「恐怖劇場アンバランス」はご遠慮下さい...』 このナレーションを久しぶりに聞き見た。 円谷プロ制作の『恐怖劇場アンバランス』(1973年1月〜1973年4月放映)の第一話『木乃伊の恋』は清順監督。 チャンネル…

フィリップ・マーロウは

文庫占い(http://u-maker.com/202124.html)はハヤカワ文庫でした。 * * * * 太田忠司『予告探偵 西郷家の謎』(中央公論社 C*NOVELS 2005年12月15日発行 定価¥900)読了 この最後はいったい・・・。 わたしゃ好きだが怒る人がたくさんいそうだ。 * * * * …

ゾウはなかなか消えない

この本が翻訳されるとは思わなかった。 翻訳されないと思い原書買ったのに。 しかも最初のほうしか読んでないし。 でも、めでたいかぎり ジム・ステインメイヤー『ゾウを消せ 天才マジシャンたちの黄金時代』(飯泉 恵美子訳 河出書房新社 2006年2月17日発売…

エルムズレイのこと、その1

20世紀最高のカードマジック・クリエーターの1人アレックス・エルムズレイAlex Elmsleyが1月8日に亡くなった。 享年76歳。 数々のすばらしい作品を残してくれたエルムズレイ。 今頃はジャック・エイビスJack Avisたちと天国でカード・マジック見せ合…

第134回直木賞予想

候補作は東野圭吾『容疑者Xの献身』、姫野カオルコ『ハルカ・エイティ』、恩田陸『蒲公英草紙』、恒川光太郎『夜市』、伊坂幸太郎『死神の精度』、荻原浩『あの日にドライブ』。 珍しく候補作を3作『容疑者Xの献身』『蒲公英草紙』『死神の精度』も読んでい…

古畑任三郎ファイナル第1夜

古畑任三郎ファイナル第1夜「今、蘇る死」 1月3日21時半、フジテレビ。 事件が起きた東京の外れにある村の名前が鬼切村。 そして石坂浩二。 わらべ歌・鎧・その他諸々と横溝映画パロディのような始まり方をしたので、「こういった趣向は『トリック』の…

相棒新春スペシャル

『相棒』第4シーズン第11話「汚れある悪戯」を見た。 1月1日夜9時テレビ朝日、2時間半の新春スペシャル。 葉月里緒奈がゲスト。 謎解きものとしてはいまひとつだがクライムノベルとしておもしろい話だった。 葉月里緒奈は演技派だとは思わないのだが…

そんなのだいたい分かるさ

「今どきは糸なんて使わない」 「使うとしたら、○○○○と□□□□□」 これは森博嗣『Φは壊れたね』の中での密室トリック論議の中での西之園萌絵の言葉。 (○○○○や□□□□□にはちゃんと言葉が入っている) 森博嗣はマジックのトリックについてある本の中で「だいたい分…

書庫

11月11日(金)21時テレビ東京『所さんのそこんトコロ』 学校では教えてくれない疑問に答えてくれる番組。 折り紙の達人が出るとの情報をもらって録画しておいたのを本日見た。 折り紙の話はまたいつかすることにして今日は別の話。 「国会議員はどこ…

Effect is everything

テレビ朝日11月12日(土)19時〜22時の『超進化!天空の魔術師・HIRO 奇跡の四次元ストリートマジック』は、やりたい放題のマジック番組でとてもおもしろかった。 この形のマジック番組はアメリカのデビッド・ブレインが始め(最初の頃のアドヴァイ…

前の席に座るとカードをひくことになる

奥泉光『モーダルな事象』(文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ 2005年7月10日発行)を読んでいる。 なかなか終わらない。 饒舌なのだ。 まるで18世紀のイギリス小説、例えばローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』(岩波文庫)を読んでいるよ…

『奥さまは魔女』

二コール・キッドマン主演の『奥さまは魔女』を見てきた。 軽快なラブコメディ。 映画館でぜひ見なければという映画ではないのだが最近こういった映画を映画館で見ていなかったのでなかなかよかった。 上に昇るためには何でもする野心家のように見えるニコー…

B13号船室−北村薫トークセッションその1

カーのラジオ・ドラマ『B13号船室』(『カー短編全集4 幽霊射手』(創元推理文庫))の中でヒロインが<パリの万国博覧会を見に母娘がパリに来てホテルに泊まり娘が外出して戻ってみると母親がいなくなる>話が気になってならないという場面が出てくる。…

忍法帖をつぐ者

獅子宮俊彦『砂楼に登りし者たち』(東京創元社 ミステリ・フロンティア14 2005年4月15日発行 定価¥1,500)を読書中。 この人、山田風太郎風の忍法小説・伝奇小説を書けそうな気がする。 数年前『太閤の復活祭―関ヶ原秘密指令』を書いた中見利男も書けそう…

 今月のクリスティ再読。

アガサ・クリスティ『象は忘れない』(Agatha Christie 『Elephants can Remember』 1972年作品)(中村能三訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫 1979年1月31日発行) 年代順でいうとクリスティが書いた最後のポアロもの。 (『カーテン』は若いときに書いた…

ミスディレクションについてわかりやすく

大型古書チェーン店の百円棚で高木重朗『魔法の心理学』(講談社 講談社現代新書 1985年8月20日発行)を見つけたので買った。 1992年4月13日の11刷(1992年当時定価¥600)。 現在品切れ。 この本、いつ品切れになったのだろう。 つい5・6年前まで新刊本屋…

『姑獲鳥の夏』

映画『姑獲鳥の夏』を見てきた。 実相寺昭雄が『怪奇大作戦』のノリで撮った京極ワールド。 かなり楽しめた。 上映時間133分が苦にならなかった。 でも、これは見る人によって賛否両論分かれそう。 実相寺好きならたぶん楽しめるはず。 ○あの分厚い作品を…