そして誰も・・・

 本日の読了本は、今邑彩『そして誰もいなくなる』(中央公論社 C★NOVELS 1993年8月25日発行 1993年当時定価¥780)

 クリスティ『そして誰もいなくなった』の本歌取りミステリ。
 『マリオネットの罠』の頃の赤川次郎作品のような感じがするお話だ。

 『そして誰もいなくなった』を知らなくてもじゅうぶん楽しめるがあとがきにも書かれている原作を知っていてはじめてわかる仕掛けがおもしろい。

 *    *

 好きな作家さんの一人。
 最近作品が刊行されたという話を聞かない。

 今邑彩は謎解きミステリのほかにもホラー、いや怪談と呼んだほうがふさわしいか、もおもしろい作家。

そして誰もいなくなる (中公文庫)

そして誰もいなくなる (中公文庫)