有川浩『塩の街』

 有川浩塩の街』(メディアワークス 電撃文庫 2004.2.25発行 定価¥550)は第10回電撃ゲーム小説大賞<大賞>受賞作。
 第2作『空の中』の評判がいいのでまずは処女作からと読んでみた。

 <セカイ系>に分類されそうなストーリーは好きではないのだがそれを最後まで読むことができたのは、場面数は少ないもののアクション・シーンがしっかり書かれていること、自衛隊や戦闘機の描写が正確っぽく(実際正確なのかどうかわからないのだがそれらしく)見えることと、後半になって登場する男・入江のキャラクターが気に入ったから。

 『空の中』のほうはさてどうだろうか。


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塩の街―wish on my precious (電撃文庫)

塩の街―wish on my precious (電撃文庫)

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 上の文章を書いてネットを検索して知り驚いたのは作者が女性だということ。
 アクションや戦闘機の描写から男性だとばかり。