シャーロット・マクラウドのことを少し
シャーロット・マクラウドCharlotte MacLeodが亡くなった。
アリサ・クレイグの別名義を持つカナダ生まれのアメリカ在住作家でありコージー派ミステリ作家の代名詞であった作家である。
彼女の作風はシャンディ教授シリーズに代表されるイギリスの雰囲気漂うユーモア・ミステリ。
ユーモアといってもスクラップスティックな笑いを誘うミステリでなく思わず頬ゆるみ微笑みを誘い読み終わった後心が温かくなる作風である。
この作風、他の作家で求めようとすると代わりはいなく貴重な作家だった。
似たユーモアを持つ作品を探すとポール・ギャリコPaul Gallicoのハリスおばさんのシリーズや『ハイラム氏の大冒険』『シャボン玉ピストル大騒動』、エーリッヒ・ケストナーの『消え失せた密画』『雪の中の三人男』『一杯の珈琲から』になるだろうか。
コージー派だからとマニアはあまりマクラウド作品のほうを向いていなかったようだが謎解き部分についてもよく考えられていた。
享年82歳。