2004年に亡くなった海外マジシャン

 海外の月刊マジック専門雑誌『MAGIC』の最新号(2005年1月号)に昨年2004年に物故したマジシャンの名前が載っていた。


 その中からクロース・アップ・マジックのマジシャンの名前を挙げると、 


  ジャック・エイビスJack Avis、1月8日、80歳
  デリック・ディングルDerek Dingle、1月11日死去、66歳
  ピーター・ケーンPeter Kane、3月18日死去、66歳
  ルー・ギャローLou Gallo、9月30日死去、72歳


 デリック・ディングルについては亡くなったとき紹介した。


 ピーター・ケーンはイギリスのクロース・アップ・マジックのクリエーター。
 『ワイルド・カード』、ワイルド・カードの変形『ジプシー・ガース』、エース4枚と他4枚のカードだけで、つまり8枚のカードだけで行うエース・アセンブリ『ジャズ・エーセス』が有名だ。
 魅力的なイフェクトを考案することに長けていたインベンターである。


 ジャック・エイビスはイギリスのアマチュア・マジシャン。
 アレックス・エルムズレイAlex Elmsleyや、ロイ・ウォルトンRoy Waltonと共に1950年代から70年代にかけてのクロース・アップ・マジックが飛躍的に成長した時期に活躍した。


 ルー・ギャローはアメリカのアマチュア・マジシャン。
 コイン・マジックの技法ギャロー・ピッチが有名。

 そのうち3人についてももう少し詳しく紹介しようと考えている。




アメリカの奇術専門誌「GENII」2004年5月号
デリック・ディングル追悼特集