解説としてはいかがなものか?

 この青い鳥文庫版『三幕の悲劇』の解説で数藤康雄が

「とちゅう退屈な部分がないこともない作品ですが最後まで読みとおしてくださいね」

と書いている。

 退屈か退屈でないかは読む人で違う。
 また、「クリスティには退屈なところがある」と青い鳥文庫でクリスティを読み始めた人が思ってしまうかもしれない。

 個人の感想はどう書くか個々で決めればいいのだけれど解説でこう書くことは、たぶん親切心で書かれたのだろうとは思うのだが、はたして適切なのか疑問。