奇術作家の新刊


 本屋に寄った。


 泡坂妻夫さんの新刊『春のとなり』(南雲堂 2006年4月発行)を見かけた。


 ここ最近雑誌「ミステリーズ」に載った犯人当て懸賞ミステリ以外ミステリを書いていない泡坂さんの新刊はもちろんミステリでは無い。
 『このミステリーがすごい!(2006年版)』の隠し玉に泡坂さんが書いていた終戦直後の自伝的小説。


 買いたかったのだが1日に買う本は1冊までと決めているので今日は見送り。


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 本日買ったのは、この本。


 紀田順一郎『戦後創成期ミステリ日記』
 松籟社 2006年4月14日発行 定価¥2,200


 紀田順一郎慶應義塾大学推理小説同好会時代、SRの会初期の評論集だ。


 「本棚の骸骨」サイトの新刊案内で出ることは知っていたのだが聞いたことのない出版社の本なので注文しないと手に入らないのだろうと思っていたらさすがジュンク堂池袋、ちゃんと置いてあった。


 パラパラと斜め読み。
 SRの会会報「SRマンスリー」に載った毒舌ミステリ書評「To Buy or Not to Buy」と、これまた毒舌ミステリ時評「推理小説−これでよいのか」がおもしろい。


 ハヤカワ・ポケット・ミステリが創刊されたころの日本、そのころの同時代証言を読むことができて楽し。