探偵三影潤全集(1)白の巻

 仁木悦子『探偵三影潤全集(1)白の巻』(出版芸術社 2005年2月20日発行 定価¥1,600+税)
 収録作品は長篇1つに短篇2つ、『冷えきった街』(1971年作品)、『白い時間』(1973年作品)、『白い部屋』(1980年作品)

 仁木悦子はやはりいい。
 三影潤ものは、短篇はいくつか読んでいるが長篇は初めて。

 小鷹信光ネオ・ハードボイルドと呼んだロス・マクドナルド以後のアメリカのハードボイルドを仁木悦子は先取りしていたんですねぇ。

 (一言つけ加えておくとわたしは「ネオ・ハードボイルド」という呼び方は嫌いだし『運命』以降のロス・マクドナルドはハードボイルドとは考えていない)

探偵三影潤全集〈1〉白の巻

探偵三影潤全集〈1〉白の巻