恩田陸『Q&A』(幻冬舎 2004.6.10発行)を読んで「これと違う展開をしてくれればよかったのに」と思ったことが一つ。

 『Q&A』の前半は、公共機関のようなのだけれど得体の知れない機関が事件に遭遇した人たち一人一人へのインタビューで話がすすむ。
 後半は直接かかわっていない遠くから見ていた人のモノローグ、事件から数年後の日常会話などになる。

 後半もインタビュー形式で進んでくれればよかったのに、と思ったのだ。

 『ユージニア』(角川書店 2005年2月3日発行 定価¥1,785)でその思いが少し解消されたような気がする。