「映像の魔術師を動かしたのは?」
NHK−BS2毎週日曜日9時はその週に放映する映画をクイズ形式で紹介する『映画ほど!ステキなものはない』
22日火曜日20時からの衛星映画劇場はサスペンス映画の傑作『第三の男』(The Third Man、1949年イギリス作品)。
それにちなんでのクイズが。
「ハリー・ライムを演じたオーソン・ウェルズはすでに天才監督としての名声をほしいままにし、『第三の男』の監督キャロル・リードにもいろいろと助言していた。
ただ、このオーソン・ウェルズ、とってもわがまま。
スタッフは手をかえ品をかえ機嫌をとっていた。ホテルの部屋からなかなか出てこないオーソン・ウェルズに、ある人物をつれてきて部屋から出させることを成功したのだが。
さて、どのような人物をつれてきたのか?」
答えは。マジシャン。
スタッフはホテルにマジシャンを連れていき、「もしホテルから出てくればこのマジシャンがいくつかマジックを見せてくれる」と告げつれだすことに成功した。
当時のプロデューサーの甥が言っていることなのでたぶんほんとうのことなのだろう。
マジックにもうるさいオーソン・ウェルズに、見たいと思わせたマジシャンって誰だろう。
* * * *
オーソン・ウェルズはアマチュア・マジシャンとしても有名だった。
たくさんの写真が、映像もいくつか残っている。
デヴィッド・カッパーフィールドの1回目のテレビ・ショーにゲスト出演したときのものを見たことがある。
演じているメンタル・マジックの現象に比べて演技が大げさすぎるというところが無きにしもあらずなのだがそれがまたオーソン・ウェルズらしくておもしろい。
映画で演じている場面やデヴィッド・カッパーフィールドの14回目のテレビ・ショーに少し変わった形で再出演したときの話などはまたいつか。