本の交換会-テーマは『書物に関する本』

 1年に1回か2回、インターネット上で知り合ったミステリ好きの仲間でオフ会をしている。
 昨日はそのオフ会。


 このオフ会では好例行事があり、それはあるテーマを決めてそのテーマに沿った本を持参して交換をしようというもの。



 今回のテーマは『書物に関する本』。



 ぱっと思いついた本を3冊持って行った。
 そのうち2冊は「それはちょっとあたりまえすぎないか」の本。
 過去考えに考えた本がダブリ、意外と当然といえば当然の本がダブらなかったのでこうしたのだ。



 持って行ったのは次の3冊。



恩田陸『三月は深き紅の淵を』講談社文庫)
 4つの話から成る連作集。
 ある青年が趣味が読書という理由で会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受け、彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、10年以上探しても見つからない稀覯本のことだった、という話が一つめ。

 本好きなら、「ああ、これは自分のための物語だ」と思ってしまうお話。



ミヒャエル・エンデはてしない物語 (上) 』岩波少年文庫
 少年が、不思議な本の世界に入り込んで、数々の冒険を繰り広げる傑作ファンタジー

 持って行ったのは上巻だけ。
 <はてしない物語>の題名の意味するところがわかる上巻の最後がすばらしい。
 
 下巻になると説教くさくなるので嫌い。
 だから持って行かなかった。



和田誠『物語の旅』フレーベル館
 和田誠が子供時代からの読書体験を1冊にまとめたもの。
 54の作品を紹介。
 ミステリも数作含まれている。

 和田誠は、その本がその映画がどんなにおもしろいか伝えることができる達人。
 紹介されている本はほとんどが一度読んだことがある本で、「そう、あの本はここが面白かったんだよなぁ」と再認識させてくれた本だ。

 「紹介されている本を全部読み直さおなきゃ」と思わせてくれる好エッセイ。



物語の旅

物語の旅