その1:新・箱根クロースアップ祭(第13回)レポート

 最後まで書こうと、毎年思いながらいつも尻切れトンボで終わってしまう「新・箱根クロースアップ祭」のレポート。

 今回は最後までなんとか書き続けようと考えている。

 レポートを始める前に、まず「新・箱根クロースアップ祭」とは何かを書いておこう。

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 「箱根クロースアップ祭」は日本で唯一のクロースアップ・マジックのコンベンションだ。
 主催は茅場町にあるマジックショップ「マジックランド」

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 マジックランドのご主人は小野坂東さん。
 「トンさん」のニックネームで日本だけでなく世界中のマジシャンから慕われているトリックのクリエーター、かつイラストレーター、かつマジックのプロデューサー。
 例をあげればあのデヴィッド・カッパーフィールドが日本に来てテレビか雑誌のインタビューで「日本に来て何かしたいことがありますか」と尋ねられたとき「まず、トンさんに会いたい。それから寿司。そして・・・(3つめは何であったか忘れた)」と答えたほど。

 もっともトンさんがマジックランドにいることはめったになく、ふだんはトンさんの奥さまのママさんと若旦那のさとしさんがお店を預かっている。

 泡坂妻夫さんの『奇術探偵・曾我佳城全集』などマジックに絡んだストーリーで登場するマジックショップ「機巧堂(きこうどう)」は「マジックランド」がモデルで当然「機巧堂」の主人「社家」さんはトンさんがモデル。

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 もともとは「新・箱根クロースアップ祭」は「箱根・クロースアップ祭」でコンベンション・オーナーがトンさんからさとしさんに代替わりしたとき頭に「新」の文字がつくようになったらしい。

 マジックランドが「箱根クロースアップ祭」が始めることになったのはアメリカのクロースアップ・マジック・コンベンション「F・F・F・F」にトンさんが参加したことがきっかけ。
 今回の「第13回」では「F・F・F・F」のオーナーの一人オビー・オブライエンが参加しているのでそのあたりのことはまた後で。

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 当日のスケジュールはこのようなかんじ。

4月9日(土曜日)
12:30 受け付けオープン
14:00 ディーラー・ショー
15:00 飛び入り!ひとネタ
16:00 CHAT
  ホストはトンさん。
18:00 ナイトショー1
  日本人マジシャン6人よるショー。
19:00 夕食(宴会)
21:00 ナイトショー2
  海外からのゲスト・マジシャンによるショー
  デビッド・リーガル
  ホアン・タマリッツ
22:30 ママさんの勝手にオークション

4月10日(日曜日)
7:30 朝食
9:30 レクチャー1
  デビッド・リーガル
11:30 お楽しみくじ引き
12:00 昼食
13:30 レクチャー2
  オビー・オブライエン
  ホアン・タマリッツ
15:30 終了