次のインスパイア作品はいつ? 


 ミステリ・マガジン2005年4月号(No.590)』早川書房 2005.4.1発行 定価¥840)

 「ミステリ・マガジン」を買って最初に読むページは、この頃は「ミステリアス・ジャム・セッション」。
 村上貴史による日本人作家インタビューだ。

 今月のインタビュー相手は宮部みゆき

 これまで登場した中で一番のベストセラー作家である。


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 デビュー作『パーフェクト・ブルー』でいっぺんにファンになりそれから2〜3年は新刊が出るたび必ず読んでいた。
 が、その後は読んでいない。
 おもしろく読めることはわかっているので後の楽しみにとっているのである。
 (だから『蒲生邸事件』も『理由』も『模倣犯』も読んでいない。)

 そのようなわけで、宮部みゆきをよく知る人にとっては短すぎて物足りないだろうが、初期の頃しか知らない人間にとってコンパクトにまとめられたこのインタビューは、宮部みゆきを今を知ることが出来ありがたいものであった。


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 インタビューの内容は本誌をあたってもらうことにして、一つだけ。

 インタビューの中で宮部みゆきは好きな作家の名前をあげていてその中にスティーヴン・キングがいる。
 どの作品も好きで一番惹かれているものを強いてあげれば『呪われた町』だそうだ。
 『ファイアースターター』から『クロスファイア』が生まれたように、いつの日か宮部みゆき版『呪われた町』を読める日がくるかもしれない。



ミステリマガジン 2005年 04月号