ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『マライアおばさん』


 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ『マライアおばさん』(Diana Wynne Jones『Black Maria』 1991年作品)(田中薫子訳 徳間書店 2003年11月30日発行 定価1,700+税)

 人間の悪意を描いた日常と地続きのファンタジー

 ダイアナ・ウィン・ジョーンズの描く『悪意』は、怖いだとか恐ろしいだとか恐怖となってあらわれるのでなく、「迷惑だ!」だとか「うんざりする!」といった形であらわれる。
 皮肉あふれるユーモアで物語を描く彼女の特徴がよく出た作品。

 今回もとても楽しく読ませてもらいました。

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 親戚のマライアおばさんの家で休暇を過ごすことになったクリスとミグの兄妹。
 ところが、おばさんの住む海辺の町は奇妙なところだった。
 ある日おばさんに反抗したクリスが…。

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マライアおばさん

マライアおばさん