50年後は2009年

 レイモンド・チャンドラーRaymond Chandlerが亡くなったのは1959年の3月26日。
 著作権の保護期間は、作者の没後50年。
 2009年になると、『おそらく各社がどっと新訳を出すだろうと言われている』と読んだのは吉野仁のサイトで。


 誰が訳すだろうか、と真っ先に思い浮かぶのは村上春樹である。
 新潮社か、文藝春秋、あるいは講談社から出るのだろうな、と思っていた。


 まさか翻訳権を持っている早川書房が来年2007年に新訳を出すとは思わなかった。
 http://opendoors.asahi.com/asahido/boston/002.html


 翻訳するのは『長いお別れ』
 今から楽しみである。

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 村上春樹が登場したとき、「レイモンド・チャンドラーの作風を日本語で書いている作家がいる」と言われていたそうだ。


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 村上春樹の翻訳と合うチャンドラー作品は、長篇では『長いお別れ』と『プレイ・バック』だろう。
 あと、短篇がいくつか。


 『大いなる眠り』や『高い窓』、『湖中の女』は合わないような気がする。
 『かわいい女』は微妙だ。
 なんとなくだけど。


 『さらば愛しき女よ』は、さてどうだろう。
 一見合いそうで、でも合わないような気がする。
 これもなんとなくだけど。